黄金町の下町で見つけた、時間が止まったような癒やしのパン屋さん
京急線の黄金町駅から少し歩いた、中区末吉町。このあたりは、古くからの飲食店や味のある商店が点在する、横浜の中でも特に下町情緒があふれるエリアです。どこか懐かしい、ちょっと背伸びをしなくていい空気感。どうも、最近は「昔ながらの町のパン屋さん」を巡るのが密かな楽しみになっている30代男子、なおやんです。
そんな街角に、ひっそりと、しかし確かな存在感を放って佇む一軒のパン屋さんがあります。その名は「カメヤ」。アルミのトレイに手書きのポップ、そしてガラスケースに重なり合うように並ぶ素朴な惣菜パンたち。一歩足を踏み入れれば、そこだけ昭和の空気のまま時間が止まっているかのような、不思議な安堵感に包まれます。

最近は、目も眩むようにお洒落でキラキラしたブーランジェリーが増えましたよね。もちろんそれも素敵なんですが、カメヤさんのような「実家のような安心感」をくれるお店は、年々姿を消しつつあります。だからこそ、この店先でお店のお母さんが「コーヒー飲んでく?」と、紙コップでコーヒーをサービスしてくれる温かいおもてなしに触れると、心がじんわりと解けていくのを感じるんです。
カメヤ名物、謎深き逸品「味付サンド」に迫る
さて、カメヤさんのラインナップは実に豊富です。王道のあんぱんやカレーパンから、ボリューム満点の焼きそばパンまで。でも、一際異彩を放っていて、僕が「これ、何?」と二度見してしまったのが、看板メニューの「味付サンド」です。
「味付」って、サンドイッチなんだから味がついているのは当然だろ!とツッコミたくなりますが、一口食べればその絶妙なネーミングの妙に激しく納得します。中身はハム、キュウリ、レタス、そして薄焼き卵というシンプルな構成なんですが、この「薄焼き卵」と「特製マヨネーズソース」のコンビネーションが神がかっているんです。

卵焼きは、まるでお母さんが昔お弁当に入れてくれたような、ほんのり甘じょっぱい家庭的な味。そこに、酸味を抑えた緩めのマヨネーズがじゅわっと絡み合い、ふわっふわのパンが全体を優しくホールド。一口食べると、素朴なんだけど、どこにも真似できない唯一無二の「カメヤの最高傑作」が口いっぱいに広がります。これ、毎日食べても飽きないヤツだ……。
「こういうのでいいんだよ!」正統派タマゴサンドと強力な布陣
カメヤの実力は味付サンドだけじゃありません。個人的に激推ししたいのが、正統派の「タマゴサンド」です。最近のタマゴサンドって、出汁を効かせたり、半熟でトロトロにしたりと進化が激しいですが、カメヤのは「ゆで卵を潰してマヨで和えた」王道を征くスタイル。
白身のゴロゴロとした食感がしっかり残っていて、絶妙な塩加減が後を引く。「あぁ、タマゴサンドって、こういうのでいいんだよ、こういうのがいいんだよ」と、思わず独り言が漏れる美味しさです。他にも、野菜コロッケを挟んだずっしり重いコロッケパンや、酸味がキュッと効いたポテトサラダサンドも外せません。どれも具材がパンパンに詰まっていて、手に取るとその重量感に驚きます。それでいてお値段はワンコイン前後。下町の優しさに、思わず目頭が熱くなります。
まとめ:いつまでも続いてほしい、黄金町の「宝物」
コンビニのサンドイッチも最近はハイレベルですが、早朝からお店を開け、手間暇かけて一つずつ手作りされたパンには、やはり理屈抜きの魅力が宿っています。毎日変わらぬ味を提供し続けることの凄さ。近所のおじちゃんがサービスのコーヒーを片手に、店先でパンを頬張る何気ない日常風景。それらすべてが、カメヤというお店の隠し味になっている気がします。
「味付サンド」の優しい味わいは、都会の荒波に揉まれて、日々のKPIだの会議だのに追われて疲れた30代男子の心と体に、じわ〜っと染み渡ります。こういうお店が近所にあるだけで、人生の幸福度って少し上がる気がするんですよね。黄金町周辺を散策する際は、ぜひ足を運んで昭和の味に出会ってみてください。コンビニ飯じゃ埋められない心の隙間を、このパンたちがそっと埋めてくれるはずです。
サービスのコーヒーを片手に、近くの大岡川沿いのベンチでパンランチを。春なら桜並木、夏なら生い茂る新緑を眺めながら、自分だけの穏やかな時間を過ごす……そんな贅沢な休日のひとときも乙なものですよ。川面を渡る風を感じながら頬張るサンドイッチは、普段の3割増しで美味しく感じられます。
僕も次は、まだ制覇していない種類豊富なジャムサンドや、気さくなお母さんおすすめの隠れた人気パンにも挑戦してみるつもりっす!黄金町の「カメヤ」、そこにはパンの味以上の、街の温もりがぎっしりと詰まっていました。こういうお店がいつまでも元気に続いてくれることを、一ファンとして切に願っています。それじゃ、また次の横浜グルメ探訪でお会いしましょう!次は腹ペコでコロッケパン3つくらいイッちゃおうかな(笑)。


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