【高知】芋けんぴだけじゃない!土佐の伝統が生んだ“硬派”な銘菓「堅干」と揚げたて実演の魔力

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高知土産の新常識!「芋」だけじゃない、土佐のディープな伝統菓子を極める

高知のお土産といえば、100人中99人が「芋けんぴ!」と答えるでしょう。確かに美味い。僕も大好きです。でも、実は高知には「芋」がつかない、もう一つの「けんぴ」が存在することをご存知でしょうか?どうも、高知の硬派なお菓子に顎を鍛えられている30代男子、なおやんです。

今回は、誰もが知る定番から、地元民しか知らない超ディープな郷土菓子まで、高知の「菓子の深淵」をのぞいてきました。これを知れば、あなたも立派な高知通になれる……かもしれません。

300年の歴史!土佐藩主も愛した元祖「堅干(けんぴ)」の凄み

まずは、高知の菓子のルーツを探るべく、延宝年間(1688年頃)創業という、とてつもない歴史を持つ老舗「西川屋(にしがわや)」の本店を訪ねました。ここは土佐藩主・山内一豊公に献上されたという、由緒正しき銘菓の発祥の地なんです。

西川屋の看板

ここで手に入れるべきが、正真正銘の元祖「堅干(けんぴ)」。見た目は芋けんぴにそっくりですが、中身は全くの別物。芋は一切使っておらず、小麦粉、砂糖、卵を練り上げて焼き上げた(干し上げた)お菓子なんです。

土佐銘菓けんぴ

一噛みして、僕は衝撃を受けました。……硬い!とにかく硬い!!
「堅干」という名前に嘘偽りなし。油断して噛むと歯が負けるんじゃないかというくらいのハードボイルドな食感です。でも、噛みしめるほどに小麦の素朴な香りと、上品でどこか懐かしい甘みが口の中に広がっていく。お洒落なスイーツにはない、歴史の重みを感じる滋味深い味わいっすね。お茶請けとしては、これ以上の相棒はいないんじゃないかな。

【激推し】高知駅でしか買えない、禁断の「揚げたて芋けんぴ」

もちろん、現代の高知土産の王様「芋けんぴ」も忘れてはいけません。県内には数多くの有名メーカーがありますが、僕が個人的に「高知に来たらこれを食え!」と叫びたいのが、高知駅構内の実演販売コーナーにある「高知食品(コウチのコックさん)」の芋けんぴです。

芋けんぴの実演販売

ここはなんと、店内でまさに今揚げたばかりのフレッシュなヤツをパック詰めして売っているんです。週末ともなると、このパックを山のように抱えた観光客で溢れかえる人気スポット。スーパーで売っている袋詰めの商品とは、鮮度が根本的に違います。

高知食品の芋けんぴ

揚げたては、外はカリッとしているのに、中は驚くほどサクッとしていて軽い。噛んだ瞬間に芋の甘みと良質な油のコクがじゅわっと溶け出します。油切れが良いからか、不思議と重たくなくて、気づくとパックが空になっているという恐怖の食べ物(笑)。「炭水化物×糖分×油」という、ダイエット中なら直視できないカロリーの塊ですが、旅の間だけはカロリーという言葉を辞書から消し去りましょう!

甘じょっぱいの黄金率!「塩けんぴ」の罪深き魔力

さて、最近の高知土産の棚で猛威を振るっているのが、四万十町「水車亭(みずぐるまや)」の「塩けんぴ」。黄金色の蜜に室戸の海洋深層水の塩を効かせた、あの絶妙な甘じょっぱさ。一度手を出したら最後、底をつくまで手が止まらない無限ループが確定します。
お土産屋に行けば大容量のメガパックが山積みにされていますが、あれ、一瞬で消えますからね。自分用に買うなら、最低でも2袋は確保しておくのが基本。甘さと塩気の「罪深きマリアージュ」に、あなたも翻弄されるはずです。

まだまだある!顎が鍛えられる土佐の「武骨なお菓子」たち

高知の菓子文化は、これだけじゃ終わりません。お土産コーナーをよく見ると、他にもユニークな郷土菓子たちが潜んでいます。

高知の郷土菓子
  • かんばあげ:干し芋(かんば餅)を贅沢に厚切りにして揚げたもの。干し芋の凝縮された旨味がさらに強調されていて、濃厚な甘みが後を引きます。
  • 中菓司(ちゅうかし):小麦粉と水飴を練って固めた、「ねっちり」としつつも暴力的なまでに硬いお菓子。高知の伝統菓子のポテンシャルを思い知らされます。
  • きんぼ:お米を固めた、おこしのようなクリスピーなお菓子。生姜の風味がピリッと効いていて、大人のおやつにぴったり。

今回いろいろ巡ってみて確信したのは、高知のお菓子は総じて「歯ごたえがしっかりしている」ということ。柔和でふわふわした現代のスイーツとは一線を画す、硬派で武骨な土佐の銘菓たち。それは、自分の信念を曲げない土佐人の気質、「いごっそう(頑固で意地っ張りな男性)」や「はちきん(勝気な女性)」のスピリットそのものが、お菓子のテクスチャにも現れているのかもしれません。

顎をしっかり使って、じっくりと噛みしめることで見えてくる、素材本来の本当の旨味。甘いだけじゃない、奥深い滋味。ぜひ、熱いお茶を淹れて、背筋を伸ばして挑んでみてください。きっと、高知の歴史と情熱が、その硬さの中から溢れ出してくるはずですよ。

お土産選びで迷ったら、まずはこの「硬さ」を基準に選んでみるのも面白いかもしれません(笑)。次は、あのかんばあげを自分でも揚げてみて、本場の味にどこまで近づけるか研究してみるつもりっす!それじゃ、また次の高知の美味いもん探しに出かけてきますかね。

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